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こうのとりのゆりかご

内密出産

匿名で出産することを内密出産というそうです。
昨年12月に,熊本市の慈恵病院で内密出産があったそうで,母親を空欄で提出することの適法性を今月中に回答するように法務省に問い合わせているそうです。
戸籍法49条2項では,出生届には父母の氏名を記載するように求めています。
ただ,婚外子のように,父の欄が空欄で提出されることもあります。
おそらくは,法務省は,実際に出生届が提出されて判断すると回答するのではないでしょうか。
法務省は行政機関ですので,何らかの抽象的な規範(典型的なものが法律)を作ることには慎重な気がします。
ところで,子どもの人権条約7条1項では,児童は出生後直ちに登録されると規定されています。
すると,内密出産で生まれた子どもに対しても直ちに戸籍が作られなければならないとなるはずです。
他方,戸籍法には,内密出産で生まれた子の出生届について規定がありません。
ところで,戸籍法57条は,棄児の出生届について定めています。
内密出産した母は,子との関係を絶っていますし,親が知れない子であるという点でその子は棄児と同視できると思います。
戸籍法57条を,今回の件に準用すると,慈恵病院から申出を受けた熊本市は,この子に名前をつけ,本籍を決め,戸籍法に定めた事項を記載した調書を作成することになります。
このような解決はどうでしょう。

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