熊本の弁護士|交通事故,離婚,相続の山崎法律事務所

雑談

民事裁判IT化法

民事裁判IT化法が成立しました。
現在もweb会議が地裁本庁では実施されていますが,これが格段に進化するというお話しです。
web会議というのは,原告被告双方の代理人の事務所と裁判所をオンラインでつなぎ,映像と音声の通信で協議を進める方法です。
ただ,現在は,このweb会議について,原告被告の双方が出頭しないで行うときには,書面による準備手続として行われます。
書面による準備手続というのは,裁判の手続きの種類なのですが,準備書面や書証を提出して,主張や証拠の成立を行う手続ですが,口頭弁論,弁論準備手続と異なり,和解を行うことができません。
このため,和解を行うには,原告被告の一方は裁判所に出頭しておく必要があります。
しかし,民事裁判IT化法では,原告被告双方が出頭しないweb会議でも和解ができることになります。
訴状のオンライン提出,web会議による尋問も導入されるそうなので,裁判所に行く頻度が少なくなりそうです。
ちなみに,民事裁判IT化法は,正確には,「民事訴訟法等の一部を改正する法律」といいます。
「等」という文字が入っているとおり,改正されたのは民事訴訟法だけではありません。
多くの法律が改正の対象となっていますが,その中に,人事訴訟法,家事事件手続法があります。
人事訴訟法は,離婚裁判の手続を定めている法律です。
家事事件手続法は,離婚調停,養育費調停・審判,面会交流調停・審判などの手続を定めている法律です。
これらの手続もIT化されます。
何よりも大きいことは,web会議で離婚できるということです。
離婚裁判で和解が成立するときも,離婚調停が成立するときも,当事者本人が出生しなければなりませんでした。
離婚という重大な合意について,当事者本人の意思を確認するという趣旨だと理解していますが,遠隔地にある裁判所だと,これが負担になります。
また,DVがあるとき,DVがないときでも,相手を見たくないときの心理的負担もありました。
これがweb会議で離婚できるとなると,当事者の方は裁判所ではなく代理人の事務所に行けばよいのですから,その負担はとても軽くなることでしょう。

一覧ページに戻る
top

熊本の町医者的法律事務所です。
法律の専門家に
お気軽にご相談下さい。