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企業法務

社長の横領

関東で,会社のお金を着服したとして、この会社の元社長が業務上横領で逮捕されたそうです。
このニュースを聞いて,社長が会社のお金を着服してどうして犯罪になるのかと不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方は,社長個人と会社を同じ存在と思っているのかもしれません。
しかし,法律上,社長個人と会社は,別個の法人格になります。
例えば,自己破産するとき,社長個人が自己破産しても会社の借金は残りますし,会社が破産しても社長個人の借金は残ります。
社長個人が交通事故に遭って会社の経営上損害が生じたときには,社長個人だけでなく会社も加害者に損害賠償請求しなければ,社長個人だけの損害賠償請求では会社の損害の賠償を認めてもらうことは原則的にできません。
このように,社長個人と会社は,法律上別個の法人格,わかりやすくいえば他人です。
自己が管理する他人のお金を勝手に自己のために使えば,横領になりますし,その管理を仕事として行っていれば,業務上横領になります。
しかし,社長個人が会社のお金で個人的な食事に使ったりしていることがよくあると思われているかもしれません。
その金額が小さければ,被害が小さいので,事件としなくて藻という考えもあるかもしれませんが,最大の理由は,日本の会社の多くがオーナー社長であるということでしょう。
会社は株主の所有ですが,日本の多くの会社で,会社の株主が社長1人だけということがあります。
すると,そのような会社では,横領の加害者と被害者が同一人物ということになりますので,表沙汰になりにくいといえます。
ちなみに,件の関東の事件では,1億8,000万円もの金額を着服してギャンブルに使ったそうです。
私は,ギャンブルをしないのでよく分かりませんが,そんなにつぎ込めるものなんですね。

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