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雑談

防犯カメラ

さいたま市のパチンコ店で起きた強盗殺人未遂の被疑者が熊本市で逮捕されたそうです。
遠い関東で起きた事件という認識でしたので,熊本市での逮捕のニュースに驚きました。
何でも,駅などに設置されている防犯カメラの映像を辿って,逮捕につながったそうです。

写真撮影についてですが,京都府学連事件の最高裁大法廷昭和44年12月24日判決で,肖像権が憲法13条により保証されていると認めつつ,「警察官による個人の容ぼう等の写真撮影は,現に犯罪が行なわれもしくは行なわれたのち間がないと認められる場合であつて,証拠保全の必要性および緊急性があり,その撮影が一般的に許容される限度をこえない相当な方法をもつて行なわれるときは,撮影される本人の同意がなく,また裁判官の令状がなくても,憲法13条,35条に違反しない。」との判断を示しています。

ところで,防犯カメラの場合,機械的に撮影されているので京都府学連事件と異なって撮影者の恣意が入りにくいであったり,屋外での撮影については肖像権,プライバシー権侵害の危険が少なかったり,事前に防犯カメラの設置が分かっているであったり,防犯カメラが社会生活に浸透しているなどが憲法上是認されるとする根拠になりうると思います。
実際,今回のように,防犯カメラが被疑者逮捕に役立つばかりではなく,無罪証明に役に立ったり,民事では,交通事故の証明に使えたりということはあります。

他方で,デモを撮影した防犯カメラの映像から政府に批判的とされる人々が拘束される国もあるようです。
防犯カメラの映像がそのような使われ方をする国に日本がならないように権力を監視することは必要です。

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